ご挨拶
当院Webサイトへようこそお越しくださいました。
手先が少しだけ器用で理容師になる予定が、人生のいたずらで歯学部に入学しました。岡山の穏やかな気候の中で優しい同期と共に学び成長し、医療に対して向き合う覚悟ができました。そして、医師として都心の大学病院から郊外のクリニックまで、矯正治療のみならず歯科に関する様々な症例経験を積んでまいりました。
のべ2-3000を越える方々を診療して気付いたのは、「きれいは健康の上にしか成り立たない。根本に機能性がなければ、その歯ならびを安定させることは難しい」ということでした。矯正科入局時代は多くの先輩から様々なテクニックを教えて頂き、フランスでは我々アジア人とは骨格の異なる方々の診察にも携わりました。
矯正装置は日々進化を遂げており、いずれ矯正医は必要なくなるとお思いの方もいます。
しかし、恩師の教えで「矯正治療は装置が治すのではなく、その装置を扱う矯正医の情熱が治すのだ」に表されるように、人の歯の数は一緒でも、咬む力、頬や舌の力、骨の形など千差万別で矯正専門の医師でなければ治せないケースがいつの時代も存在します。
骨に問題がある場合は病院で骨切り手術が必要になりますが、そうでなければ矯正歯科治療によって、素敵な歯ならびと咬みあわせが目指せます。「歯を見せて自然に笑える」ことは、想像以上にうれしいものです。
昨今は訴訟や突然の閉院など問題も散見される矯正歯科領域ですが、海外のテクニックを取り入れた矯正治療と、外科小手術などの日本の高度な保険診療をかけあわせることで、多彩なアプローチであらゆる不正咬合の解決策に磨きをかけ続けることに僕の生涯を尽くします。